その1、その2、その3 とやってきて、ようやくEC-CUBEをインストールするところにたどりつきました。
Kubernetes な環境に EC-CUBE3 をインストール
インストールに利用する EC-CUBEは 3.0.15 になります。
ここからは楽勝ですね。
いままで作ってきたものを全て起動させた状態にします。
WEBサーバー側で、マウントしているホストのディレクトリに、EC-CUBE3 のソースを配置します。
そして、ポート指定して localhostにアクセスすれば、ようこそページが表示されました。
流れにそって進んでいきます。
EC-CUBEをインストールするには、事前にDBを作成しておく必要があるので、GUI等にてアクセスを行って、事前に作成しておきます。
接続情報の設定
データベースの種類で、 MySQLを選択
データベースのホスト名に、mysql-server を設定
データベース名は、事前に作成したもの
ユーザ名は root
パスワードは 「その2」の先に作成したものです。
・・・ インストール中 ・・・
無事インストールできました!!
PODを増やして 複数台っぽくしてみる
EC-CUBE3のインストールに成功しましたので、Kubernetes っぽく PODの数を増やしてみたいと思います。
apiVersion: apps/v1 kind: Deployment metadata: name: mycentos7 labels: app: mycentos7 spec: replicas: 2 selector: matchLabels: app: mycentos7 template: metadata: labels: app: mycentos7 spec: containers: - name: mycentos7 image: localhost:5000/web/mycentos7:2 ports: - containerPort: 80 volumeMounts: - mountPath: /var/www name: docroot volumes: - name: docroot persistentVolumeClaim: claimName: centos7-volume-claims
replicas を 指定してあげることにより、PODを増やすことができます。
デプロイします。
kubectl apply -f centos7.yml
確認してみます。
NAME READY STATUS RESTARTS AGE mycentos7-884464574-m5952 1/1 Running 0 58s mycentos7-884464574-qb99x 1/1 Running 0 14h mysql-server-5b9788cc57-2wvmq 1/1 Running 0 18h
増えました。
どっちの POD も Volume が共通で、ホストのものをみているので、複数台状態でも一応動きました。
(※EC-CUBEは複数台構成で動くことが想定されていません)
速度てきな問題への対応
ここまで動かしてみると重大な問題があることがわかりました。
それは、動作が遅いということです。
Docker For Mac でホスト側をマウントして普通に動かした場合も同様に遅いので、ある程度は想定しておりましたが、やはり遅いみたいです。
ぱっと思いつく問題点は、Volume 周りかなと思いますので、確認していみたいと思います。
Docker Image にパックしてみる
ソースコード全体についてホスト側をマウントしているようにしていましたが、イメージ内にパックしてみます完全に全体をイメージに入れてしまうと、ログとかキャッシュ用にファイルを作成する部分がエラーになるので、app の配下だけはホスト側のディレクトリをマウントするようにしました。
結果は、
ソースコード全体をマウントした場合
TOP画面 ・・・ 平均 5.15秒
商品一覧 ・・・ 平均 4.86秒
一部のみマウントした状態
TOP画面 ・・・ 平均 1.34秒
商品一覧 ・・・ 平均 1.04秒
早くなりました!
ファイルが分かれて個別に作成するのが面倒な問題に対応
設定ファイルを個別に作成してきましたが、個別に create するのが面倒になってきましたので、1ファイルにまとめたいと思います。
と言ってもまとめるのは簡単です。
それぞれの設定ファイルを一箇所に集めて、「---」で区切るだけです。
(ついでに全体、ソースをはる)
# Volume apiVersion: v1 kind: PersistentVolume metadata: name: centos7-volume spec: capacity: storage: 1Gi accessModes: - ReadWriteOnce persistentVolumeReclaimPolicy: Retain storageClassName: centos7-storage hostPath: path: /ホスト側フルパス --- # Volume Caims apiVersion: v1 kind: PersistentVolumeClaim metadata: name: centos7-volume-claims spec: accessModes: - ReadWriteOnce resources: requests: storage: 1Gi storageClassName: centos7-storage --- # deploy apiVersion: apps/v1 kind: Deployment metadata: name: mycentos7 labels: app: mycentos7 spec: replicas: 1 selector: matchLabels: app: mycentos7 template: metadata: labels: app: mycentos7 spec: containers: - name: mycentos7 image: localhost:5000/web/mycentos7:3 ports: - containerPort: 80 volumeMounts: - mountPath: /var/www/app name: docroot volumes: - name: docroot persistentVolumeClaim: claimName: centos7-volume-claims --- # Service apiVersion: v1 kind: Service metadata: name: mycentos7 labels: app: mycentos7 spec: ports: - port: 80 nodePort: 31000 selector: app: mycentos7 type: NodePort
毎回アクセスするポートが変わるのも面倒だったので、こっそり固定にしてます。
# Secret apiVersion: v1 kind: Secret metadata: name: mysql-pass type: Opaque data: password: XXXXX # echo -n "pass" | base64 # base64した値を設定 --- # Volume apiVersion: v1 kind: PersistentVolume metadata: name: mysql-volume spec: capacity: storage: 5Gi accessModes: - ReadWriteOnce persistentVolumeReclaimPolicy: Retain storageClassName: mysql-storage hostPath: path: /ホスト側のフルパス --- # Volume Claims apiVersion: v1 kind: PersistentVolumeClaim metadata: name: mysql-volume-claims spec: accessModes: - ReadWriteOnce resources: requests: storage: 5Gi storageClassName: mysql-storage --- # Deploy apiVersion: apps/v1 kind: Deployment metadata: name: mysql-server labels: app: mysql-server spec: selector: matchLabels: app: mysql-server template: metadata: labels: app: mysql-server spec: containers: - name: mysql-server image: mysql:5.6 ports: - containerPort: 3306 volumeMounts: - mountPath: /var/lib/mysql name: mysql-storage env: - name: MYSQL_ROOT_PASSWORD valueFrom: secretKeyRef: name: mysql-pass key: password volumes: - name: mysql-storage persistentVolumeClaim: claimName: mysql-volume-claims --- # Service 外部用 apiVersion: v1 kind: Service metadata: name: mysql-server-open labels: app: mysql-server spec: ports: - port: 3306 nodePort: 31001 selector: app: mysql-server type: NodePort --- #Service 内部用 apiVersion: v1 kind: Service metadata: name: mysql-server labels: app: mysql-server spec: ports: - port: 3306 selector: app: mysql-server clusterIP: None
Secret 部分のパスワードは、パスワードをbase64した値を設定します。
ということで、 Docker For Mac で Kubernetesを試しながらEC-CUBEをインストールするところまでできました。
よくわからないまま進んできましたが、Kubernetes の情報がのっているページ(GKEのドキュメントとか)の内容がなんとなく理解できるようになったのは収穫だったかなとおもっています。
その4は切りが悪いので、その5を書こうかなと思いつつ、以上、Docker For Mac で Kubernetes を試してEC-CUBEを動かしてみる(その4)でした。
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